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野生の犬について (6)

羊

野生種の将来のため、メス犬の相手を探しに別の部族を求めて奥へ進みました。
かつて顔なじみだった部族の長が亡くなってしまっている場合は、その長の息子さんとまずは信頼関係を結ばなければなりません。
それは何故かといいますと、お金で犬を買う事が出来ないからです。
彼らからお金で犬を買うというのは、侮辱する行為にあたるのだそうです。
彼らのような羊の群れを持って生活する遊牧民にとって、犬は絶対必要条件です。 信頼関係を築けばそこの部族はオス犬を用意しています。
この部族一のオス犬(バイユード)で交配を試みることになりました。

バイユードはこれまで、自由を奪われたり、繋がれたりしたことが無いのでかなり興奮しています。
また、メスのカナン・ドッグもすぐに相手を受け入れません。手順を踏んで親しくなります。

時間は掛かりましたが無事に交配が済みました。交配が済むと彼らはなかなか離れません。
交配をさせていただいた長とその家族には感謝をしなければなりません。
自然に反するのかもしれませんが、古代犬の血統を守るためにはこの方法しかないのです。
原始的な犬は祖先を彷彿とさせます。

それにしても、オオカミはどのようにして犬に変わったのでしょうか。
中石器時代の原始人がオオカミの子供を育てたのが始まりといわれていました。
しかし現在では、新しい説も浮上してきました。
それは犬が自分の力で人間社会に入ってきたという考え方です。

実際は、オオカミの子供を捕まえて育てていないのではないだろうか、ということです。

しかし、人類が狩猟最終生活をしていた頃、大胆なオオカミが犬への第一歩を踏み出したということの 節は間違っていないのではないかと思います。

こういう仮説はどうでしょうか?
原始人が仕留めた動物をオオカミは見ていました。そのうち、オオカミはあることに気が付きました。
人間の側にいれば食べ物に困らないと・・・。

人間の側に来たオオカミは次第に仲間から孤立しその後犬へと進化したのです。
原始的な犬の生態は当時と変わりません。人間の食べ残したものをあさった方が狩りをするよりずっと楽です。
誕生当初から人間を利用してきた犬。それでも野生の本能は忘れていません。

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