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鴨の首を乾燥したおやつ「カナール」

カナールをおやつとして選んだ理由

何故、私が鴨の首を乾燥しておやつにしようとしたのか。これには非常に興味深〜い理由があるのです。これまでは鴨の首はボイルをした後にミンチにして肉・骨ごとを与えられるように商品化してきました。
そこに注目をしたのが髄です。骨髄は動物の骨の中心にあり、海綿質で造血が行われている組織です。実はワンちゃんが最も好む部分でもあります。犬は骨を好みますがそれには骨の中の髄が一番の楽しみでもあるのです。では生のまま乾燥したらその髄はどうなるのか、を試してみたかったのです。そして何度も試作を繰り返して遂に「♪パンパカパーン、今週のハイライト!」(´⊙ω⊙`)古っ!そして私の予感は的中しました。どんな的を得たと思いますか?「…わかるかな〜、わかんねえだろうなー。」これまでの商品(おやつ)は肉やアキレス、魚を乾燥させたジャーキータイプでした。しかし、鴨首を見て肉は勿論のこと骨、髄、動脈をそのまま乾燥させるとどうなるのか、と。まずは乾燥といいましても生首をそのまま天日に曝す訳ではありません。首の周りには意外に脂があり、上記の画像のように薄皮もへばりついています。これを1本ずつトリミングをしてはまた水に浸けるを繰り返し、綺麗な肉状にしなければなりません。
最初は「そんなもの、おいしいの?」「犬は食べる?」と質問攻めにされましたが、実は東京には食用の専門店があり、一度食べ始めたらなかなか手が止まらないほど美味しく、通販でもかなり売れているのです。
そして何より私には絶対な自信(的中)があったのです。それが「香り」いゃ「匂い」なのです。ご存知の通り犬は非常に嗅覚に優れ、特に尿や血の匂いが大好きです。好きというより匂いを嗅ぐことは生きていくために必要な行為なのです。もっと具体的にいいますと食べ物につながる血や生きていくためのフェロモン、発酵した有機物の匂いです。ですからワンちゃんはリーダーである飼い主が履いた靴や靴下の匂いが安心するのですね。そのため、私はワンちゃんの期待に応えるべく(笑)匂いのするおやつを考えていました。しかし、ここでいう匂いは良い香りではなく、むしろ我々からすると「臭い系」に属するのです。かといって腐敗したような悪臭ではありません。ここが難しい判断でして犬は匂いが好き、でもそれはタンパク質以外に他の犬の匂い、血液や体液、飼い主さんや家族の体臭などです。お肉以外で臭くて且つ栄養があり、安くて旨いおやつとなるとそうそうあるものではありません。しかし、私はそれを発見したのです。というより気付いたのです。鴨の首には血管や体液、髄液、が含まれている・・・、これが有機物の匂いならばボイルだけではなく乾燥してみよう。そしたらきっとこの匂いを喜ぶだろうと。そしてその日がやってきました。工場にトリミングの指示をして綺麗な状態にしてから天日で乾燥してもらうのですが、豚耳や他のおやつと違い丸くて厚みがあるのでそのまま置いていてもなかなか乾かないのです。
ですから日に2〜3回位置をずらしては乾燥を2週間続けなければなりません。その間、雨が降ったら工場内に入れて今度は陰干しに切り替えます。少しでも晴れたらまた屋外に移動と何かとお世話が求められます。
私は工場の製造スタッフには匂いについては敢えて説明はしませんでした。むしろ乾燥工程で何か連絡があることを期待していた訳です。乾燥スタート初日、「まぁ、最初から鴨の首が臭い訳じゃないんだからいつもと変わらないだろう。」そうして2日目、3日と日数が過ぎていきました。その間、せっせとひっくり返したりずらしたりの繰り返しをしてもらっていたのですが、丁度1週間を過ぎたころから突然電話が掛かってきて「メチャクチャ臭いんですけど・・・、これ腐ってませんか?」とのこと。しかし私は小さな研究室の片隅で一人ほくそ笑んだのです。 正に私が予想していた通りの展開になってきたのです。その臭〜い正体は多分、乾燥途中の有機物であるということです。でもそれが有機物と決定させるにはもう一つの条件が必要と考えていました。それを確かめるべく製造担当者に「臭い以外、何か他に思ったことはないですか?」と尋ねました。でも匂い以外に何も変わったことはないと答えました。「う〜ん、それが現れるのはまだ先のことか・・・。」「だが奴は必ず現れるはずじゃ。」それはそれほど時間はかからないだろうと思っていました。
何故か、「だって〜待ってられないんだも〜ん」(失礼しました・・・。)ではここでクイズです。店長が期待して待っていたものとは一体何でしょうか?といいましても誰も答えてくれませんので答えをいいます。「ハエ」です。ハエ?あの汚らしい、見ていて不愉快になる害虫のこと?何故、ハエを待っていたのかを説明しますと、ハエは動物蛋白源を摂取していまして特に有機物の匂いに過剰に反応するのです。勿論、カナールを乾燥させている環境は厳重な網の中で虫一匹たりとも混入することは出来ませんのでご安心下さい。但し、匂いは外に大漏れします。(笑)その匂いに引き寄せられて周りを飛来してくれれば最初に考えていた理想のおやつになるのです。実際、天日で乾燥しているおやつはこの他に豚耳や馬アキレス、地鶏ササミなども同時に行っていますが、ハエが近づいてくるのはこのカナールだけなのです。
但し、乾燥の度合いに応じてハエも寄りつかなくなります。この周期といいますか日付的に2週間前後というのも面白い結果です。そこで完成したぞ、という目ぼしにしています。この商品の欠点は天候に左右されるので機械乾燥と違っていつにお届けが出来るとお約束が出来ないことです。そうならないように常時、干していますがだからといって大量に作り置きすることはしません。ですから在庫がない場合、お日にちが掛かりますのでご注文の前に事前確認「PRENOTE」をご利用下さい。(http://www.baniku.in/kaisya/sien.html
当製品は10月1日より倶楽部馬肉会員様より発売致します。ご拝読ありがとうございました。フゥ〜。

 

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